2015年1月9日金曜日

【オランダ】世界有数のレジリエントシティー/ロッテルダム

こんにちは。そろそろ特集記事の続きに戻ろうと思いつつも、年末年始を挟んで腰が重い渡邉です。

特集記事もさることながら、私が住んでいるロッテルダムやオランダの話題も今年は少しずつ増やしていきたいと考えています。

ところで、たまたまですが、ロッテルダムは水害対策の面で世界的に注目されている街です。

例えばロックフェラー財団のプロジェクトに"100 Resilient Cities"というものがあり、自然災害や社会の負の側面(高い失業率や交通問題、水不足など)に対してしなやかに対応している先端的な都市を世界中から選んでいるのですが、ロッテルダムは主に水害対策の面からこのうちの1つに選ばれています。

http://www.100resilientcities.org より












ロッテルダムは人口約60万のオランダ第2の都市で、ヨーロッパ最大の港を抱えています。市域の約80%は海抜より低く、海面上昇や発達した低気圧によって引き起こされる高潮被害が主な脅威です。

そのロッテルダムは2007年にある宣言を出しました。それは、気候変化の影響に対して2025年までに100%対応するというものです。

それもあってロッテルダムは、デルタに位置する世界の諸都市の中で先頭を走ろうとしており、知識の蓄積や都市間のネットワークの構築に力を注いでいます。

そのうちの1つの試みが"Connecting Delta Cities"というプロジェクト(ホームページはこちら)で、ニューヨークや東京を始め、水害に対して脆弱性を持つ世界10都市がネットワークを築いて情報交換や情報発信を行っています(以下の動画で会合の模様が紹介されています。ロッテルダムの街の様子や1953年の水害の映像も含まれています)。



ロッテルダムは気候変化の影響に関して昨年開催された国際会議(Deltas in Practice: Deltas in time of Climate Change II)のホストしています。

ロッテルダム市役所の行政能力は現地の日本人コミュニティーの中から全く評価されていないので(他の市役所に比べてとにかく事務が遅い・・・)、外から見たロッテルダムと住民として中から見るロッテルダムは少し印象が違うということはありますが、今後の水害対策を考える上で参考となりそうな事例がそろっていることは確かなので折に触れてご紹介していきたいと思います。