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「地形から学ぶ災害危険性」は便利だ

国土地理院が作成した「 地形から学ぶ災害危険性 」という資料が面白い。 洪水編、内水編、土砂災害編、津波編、高潮編の5つのテーマで 地理院が持っている情報の見方を簡潔に伝えている。 「災害の可能性は地形を見よ」と防災の専門家が指摘することがあるが、 そのハウツーの基礎として十分な資料だろう。 実際に洪水や内水、土砂災害や津波、高潮が起こりそうな時に 何の情報が出されるかという面もあれば、防災対策の中で より役に立つコンテンツとなると思われる。

【お知らせ】気象情報利用力の向上に特化したツールの自治体向け販売開始について

こんにちは。渡邉です。 以前に少し記事として書いていましたが、住民が気象情報をうまく使って防災対策を行えるようにする小冊子を作成しました。『住民防災ツール』と名付けています。 住民防災ツールは全8ページで、日本向けということでキャラクターを多く取り入れ、読みやすい形にしています。中身は、気象レーダーを使って大雨に気づく方法や、雨量情報を基に地域への影響を把握できるようにデザインしています。 私自身は10年以上前、被災自治体の防災担当者でして、気象に関する知識がない状態で仕事をしていました( この回 のブログで懺悔しました)。このツールにはもちろん、その当時の自分にとってあったらよかったなというノウハウなどを数多く詰め込んでいます。 住民防災ツールは自治体で防災対策に当たられている方にのみ、サンプルをお配りしています(個人向けには制作費の都合上、現在のところ販売しておりません)。 サンプルのお申し込みは、以下の特設ページからお問い合わせください。 ”住民防災ツール” http://www.jyuminbousai.com/ 気象とコミュニケーションデザイン編集の『住民防災ツール』 Designed by Akiko Miki

【オーストラリア】小規模な自治体とはいえ水害対策は侮れない(その1:洪水マップ)

こんにちは。渡邉です。 今日はオーストラリアの話題です。 昨年5月に参加したThe Australian & New Zealand Disaster and Emergency Management Conferenceという学会(HPは こちら です)で仕入れた資料をオランダに持ってきていました。 その資料とは、クイーンズランド州のNorth Burnettという自治体が作った防災マニュアルです。 North Burnettは人口1万人強で、面積は20,000平方キロです(場所は こちら です)。東京都の面積が2,103平方キロ*1なので、およそ9~10倍の広さに1万人しか住んでいません。 この町は次のような防災冊子を作っています。 North Burnettの防災啓発冊子 なぜこの冊子をわざわざ手元に置いているかというと、洪水マップの見せ方が日本とは異なったからです。 写真の関係で少し見づらいかもしれませんが、North Burnettの洪水マップは「川が〇メートルまで増水したらどこが浸水するか」という視点でまとめられており、増水した川の水位がプロットされています。シナリオとしては水位が14メートル~21メートルまで、1メートル刻みになっています(下の拡大図参照)。 North Burnettの洪水マップ North Burnettの洪水マップ(拡大) ちなみに日本のハザードマップは浸水の深さを色別で示しているタイプのもの(例えば以下の例)が主なのでオーストラリアとは見せ方が異なります。 世田谷区の例 オーストラリアの洪水予報は「〇月〇日〇時ごろ、ピークが〇メートルになる見込み」という発表形態です( この回 のブログ記事を参照ください)。 このため、North Burnettの洪水マップを使えば、「ピークは〇メートル」という洪水予想からどのエリアに影響が出るのかということが簡単に分かります。この洪水マップには個人の住宅まで特定できる情報がついているので、自宅や自宅周辺、避難経路が影響を受ける可能性があるかどうかも知ることができて便利です。 ...

【お知らせ】気象防災実践ツール作成の近況報告

渡邉です。こんにちは。 今日はプロジェクトの近況報告の記事です。 以前のブログ( こちら です)でお伝えした住民の気象情報利用力を高める冊子が少しずつ形になってきています。かえる博士と少年と大雨怪獣が出てきて気象情報の使い方を伝えます。 作りかけの冊子より そして、冊子の制作意図などを紹介するホームページも準備を進めています。 こちらは作りかけのホームページです まだ細かい点の修正作業やら調整やらが残っていますが、半年ほど前に事業のタネを考えてた頃と比べると格段に具体化してきました。自治体向けに販売を始めるのも遠くない将来なので、世の中の役に立つツールとして見てもらえるか、期待半分・不安半分といったところです。

【お知らせ】住民の気象情報利用力を一気に高める小冊子を制作中です

こんにちは。渡邉です。 今日はいつものような記事をお休みして、 Weather Plus Communication Design の仕事として手がけていることをご紹介したいと思います。 たった今は、大雨をもたらす「大雨怪獣」や、それとの付き合い方を指南するロボットのデザインを練っています。 大雨怪獣のイメージ 実際どうなるかはまだ未定です 大雨怪獣とか言って遊んでいるようにも見えるかもしれませんが(アイデアを練るのは実際楽しいです)、怪獣やらロボットやら男の子が8ページの冊子の中で動き回りつつ、無料で入手できる気象情報を上手に使って大雨に備えるコツを伝える真面目なパンフレットを作っています。 このパンフレットは日本の自治体向けに販売を予定しています。 自治体が作成する防災パンフレットでは「最新の気象情報を確認しましょう」というのが決まり文句になっていますが、気象情報をうまく使うにはただ見るだけではダメで、自分の地域に即しての解釈が必要です。 「気象情報から危険性を見極めること」の重要性と実践方法をこのパンフレットで伝えられたらと思いながら頭をひねっています。大雨怪獣が出てくるバージョンに至るまで、原稿案を複数件作りました(作成途中で見て頂いた方に改めてお礼申し上げます)。そのうちの一つを公務員時代の元同僚に見せたところ、「マニアックすぎて10年は読まない」とバッサリ切られたのもあって、少しでも読みやすいよう今の案になりました。 ご関心のある自治体関係者の方は こちら からお問い合わせください。

【オーストラリア・日本】洪水対策の冊子のデザインの違い

こんにちは。渡邉です。 今日は今週末にG20が開かれる街、オーストラリアのブリスベンの話題です。 何度かこのブログでも紹介してきましたが、ブリスベンは2011年1月の大雨により 大規模な洪水が発生しています。 この洪水により街を東西に流れるブリスベン川が決壊し、ブリスベンの中心部を含め、 ブリスベン市内の94に上る地区が水没しました*1。 ブリスベン川による大規模な水害は1974年にも起きており、 ブリスベンは水害とは切っても切り離せない土地です。 この街の水害対策は工夫が凝らされたものが多く、今後も順次取り上げていく予定ですが、 今日は市の洪水対策の戦略をまとめた冊子をご紹介します。 その冊子は"Brisbane's Floodsmart Future Strategy 2012-2031"と名付けられたものです。 ※ダウンロードは こちら から可能です。 http://www.brisbane.qld.gov.au/sites/default/files/Flood_Smart__Future_Strategy.pdf ↑ブリスベン川から見た市の中心部が 冊子の表紙を飾ります "Floodsmart"というのは「洪水」を意味する"flood"と「賢さ」を意味する"smart”を 組み合わせたブリスベン市の造語で、「賢く洪水と付き合っていく」といった ニュアンスになるかと思います。 この冊子は表紙・裏表紙を含めて全16ページで、以下の内容が網羅されています。 ・市長からのメッセージ(p. 2) ・ブリスベン市の洪水に対するビジョン(p. 3) ・ブリスベンの洪水の歴史(p. 4-5) ・ブリスベン市がこれまで実施してきた水害対策(p. 6-7) ・洪水戦略の4つの原則(p. 8) ・洪水リスクマネジメントの意味(p. 9) ・ビジョン達成のための戦略目標(p. 10-15) 上記を参考に冊子の本文を眺めてみるだけでも、市が洪水とどう向き合おうと しているのかという雰囲気を感じ取ることができると思います。 ブリスベン市の場合は、”Floodsmart”という造...