こんにちは。渡邉です。 今日はオーストラリアの話題です。 昨年5月に参加したThe Australian & New Zealand Disaster and Emergency Management Conferenceという学会(HPは こちら です)で仕入れた資料をオランダに持ってきていました。 その資料とは、クイーンズランド州のNorth Burnettという自治体が作った防災マニュアルです。 North Burnettは人口1万人強で、面積は20,000平方キロです(場所は こちら です)。東京都の面積が2,103平方キロ*1なので、およそ9~10倍の広さに1万人しか住んでいません。 この町は次のような防災冊子を作っています。 North Burnettの防災啓発冊子 なぜこの冊子をわざわざ手元に置いているかというと、洪水マップの見せ方が日本とは異なったからです。 写真の関係で少し見づらいかもしれませんが、North Burnettの洪水マップは「川が〇メートルまで増水したらどこが浸水するか」という視点でまとめられており、増水した川の水位がプロットされています。シナリオとしては水位が14メートル~21メートルまで、1メートル刻みになっています(下の拡大図参照)。 North Burnettの洪水マップ North Burnettの洪水マップ(拡大) ちなみに日本のハザードマップは浸水の深さを色別で示しているタイプのもの(例えば以下の例)が主なのでオーストラリアとは見せ方が異なります。 世田谷区の例 オーストラリアの洪水予報は「〇月〇日〇時ごろ、ピークが〇メートルになる見込み」という発表形態です( この回 のブログ記事を参照ください)。 このため、North Burnettの洪水マップを使えば、「ピークは〇メートル」という洪水予想からどのエリアに影響が出るのかということが簡単に分かります。この洪水マップには個人の住宅まで特定できる情報がついているので、自宅や自宅周辺、避難経路が影響を受ける可能性があるかどうかも知ることができて便利です。 ...