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【日本】特別警報の説明時の工夫点(佐賀地方気象台資料より)

こんにちは。渡邉です。

昨日調べ物をしていたら、たまたま佐賀地方気象台の作成した特別警報に関する資料を見て、それ以来頭からそのキャッチコピーが離れないので紹介したいと思います。

それはこちらです↓。
http://www.jma-net.go.jp/saga/bosai/jyouhou/bosai_18.htm






気象庁のキャラクター・はれるんの表情とキャッチコピーとのギャップに惹きつけられもしますが、特別警報を「最後のメッセージ」と位置づけて紹介している点がある意味分かりやすいと感じています。

佐賀地方気象台が作った特別警報に関する資料(以下参照)を見ていくと、「最後」に至る前までに避難が呼びかけられています。

佐賀地方気象台作成資料より筆者加工*1























注目したいのは、「特別警報が発表された時は、すでに避難のタイミングを逃した可能性があります」とはっきり述べていることです。

一般的に、特別警報は、「発表された時にはただちに命を守る行動をとってください」という呼びかけが行われます(例えば以下の気象庁のページ等)。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/


















佐賀地方気象台の資料も気象庁のホームページも、特別警報が発表されたら命を守る行動をとれという結論は同じです。ただし、「あなたはもう逃げ遅れているかもしれない」ということを前提とした方が、「命を守る行動=避難所へ行く」という図式を崩すことができ、無理な避難に伴う災害を未然に防ぐことができるのではないでしょうか。

(参考)
*1:
http://www.jma-net.go.jp/saga/bosai/jyouhou/tokubetsu-keiho.pdf