2015年1月20日火曜日

【オランダ】家だって浮いていれば沈まないじゃないか

こんにちは。渡邉です。

特集記事の続きをと言いたいところですが、今日は少しバテ気味なので軽い話題を。

数日前のブログで、水に浮く実験的な街がオランダで試作されていることをお伝えしました。以下の記事です。

▼【オランダ】街だって浮いていれば沈まないじゃないか
 http://wpcdnote.blogspot.nl/2015/01/blog-post_14.html

ところでオランダでは、街だけではなく家も浮きます。

アムステルダムの運河から見たどなたかの家


















この写真のように、ボートを家にして運河の上で住んでいる人もオランダにはいます(ちなみに貧しいからボートで生活という訳ではなく、ライフスタイルとしてボート暮らしが選ばれています。自治体への住所登録も普通にできるそうです)。

今日ご紹介したいのはこのような船の家ではなく、通常は普通の家でも洪水時に浮力で浮かび上がっていく家のことです。

増水時に浮かび上がる家*1























オーストラリアに留学していた当時に知り合った建築家のレポート*1を引用すると、これらの水に浮かぶ家はオランダ中央部のMaasbommelという場所にあり、2007年から46棟が立てられたそうです。

建物はマース川の土手に作られており、増水時には5.5メートル浮かび上がることができます。

浮かび上がっても地面に固定されているので流されていきません。ライフラインは伸びるパイプを通されており影響を受けません。

オランダにはRoom for the Riverというプログラムがあり、増水時に浸水する場所を河川沿いに作っておいて洪水をコントロールする方針がとられています。

これらの浮かぶ家は、増水時に水没する地域に作られています。そうした地域には通常は住居の建築が許可されませんがこの形態の家は認められました。ただし、住宅という形ではなく休日用の別荘という形での許可のみを受けているそうです。

オランダには街も家も浮かせて水害を乗り越えようという発想があるという訳です。一方で、オーストラリアには水に沈むことを前提とした住宅があります。こちらもおいおい記事にしていきたいと思います。


(出典)
*1:Accommodating Water: Winston Churchill Fellowship
http://www.jamesdavidsonarchitect.com.au/131213_Churchill%20Final%20Report%20Low%20Res.pdf