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(コラム)国土交通省防災情報提供センターの雨量情報を見る利点 その3(4つの雨量が瞬時に分かる)

こんにちは。渡邉です。

一昨日から3回に分けて国土交通省防災情報提供センターの雨量情報を見る利点をまとめています。今日はその最終回で、「4つの雨量が分かる」という点をまとめていきます。

防災情報提供センターの雨量計データを使うと、「前10分間雨量」、「前1時間雨量」、「前3時間雨量」、「前24時間雨量」の4つを表示できます。

雨量表示を選ぶことが
できます











サンプルとして挙げる以下の画像はある時点の4つの雨量ですが、それぞれの違いがイメージしやすいので並べてみます。

▼前10分間雨量
今現在、どこで雨が降っているかが分かります。














▼前1時間雨量
前10分間雨量より雨量を拾っている場所が増えました。前10分間雨量を見た時には雨量計で捕捉していなかった場合でも、過去の1時間に雨があった場所の雨量情報が出てきます。















▼前3時間雨量
この3時間で雨量が多かった場所が分かります。















▼前24時間雨量
過去1日の降水状況を把握できます。















大雨の時の状況で説明した方が分かりやすいのですが、この記事を書いた日の天気が冬型の気圧配置でした。大雨となった時に改めて紹介したいと思いますが、4つの雨量は重要な意味を教えてくれます。

雨量別の意味はこの回のブログ(こちらです)に箇条書きでまとめました。それぞれのポイントを絵にすると次のとおりです。

それぞれの雨量の使い方












10分間雨量・1時間雨量は直近の雨量を示すので、短時間強雨の把握などに適しています。一方、3時間雨量は大雨災害の場合、短時間強雨が連続して発生して雨量がまとまっていないかを調べるのに最適です。24時間雨量は長い時間に渡って雨が降ったことによる地域への影響を考慮する際に参考になります。

これらの情報をワンストップで引き出せるため、防災情報提供センターのサイトはその意味で秀逸であると言えます。ただし、降り始めからの雨量を示すシステムがないので、自分でアメダスの雨量計などを見て計算する必要があります。