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2015年1月4日日曜日

【日本・オーストラリア】日本の気象サービスには○○がない

こんにちは。渡邉です。

日本の気象サービスの問題点について、ある方からの質問を契機に考えているのですが、「特に○○がない」という形式でまとめてみたいと思います。

▼30時間から先の雨雲の動きが分からない
気象庁のホームページでは、1時間先までの雨雲の動き(高解像度降水ナウキャストレーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻))や、6時間先までの雨雲の動き(解析雨量・降水短時間予報)あたりは充実しています。

今後30時間までの降水量は気象庁の天気分布予報を見ると分かるのですが、その先となると情報提供がなく、数日から1週間程度の中期的な雨雲の動きは把握しづらくなっています。

気象予測モデル自体では、39時間先であったり、264時間(11日間)先まで雨雲の動きが予測されているのですが*1、気象庁とは別のサイト(こちらです)で気象庁の予測モデルが計算した結果を確認する必要があります。

▼48時間以降の天気図がない
気象庁のホームページで確認できる天気図のうち、最も先のものは48時間後のものです(こちらからアクセスできます)。一般の人が週間天気図を参照したいと思った時には民間気象会社のサイト(例えばこちら)を見る必要がありますが、実際、気象庁は「週間アンサンブル予想図」という名称で関連情報を出しています(その情報をはじめ、気象庁が作成しているものの、気象庁HPで公開されてない天気図などはこちらのサイトから入手できます)。

30時間や40時間以降のことが分かるとなぜよいかというと、台風などの時も参考にできる他、冬型の強まりなどを前もって知ることも可能となってきます。もちろん、先に行くにしたがって予報の不確実性が高まるので、天気予報が当たらない(予想よりも場所や雨の量などがずれる)場合があります。


一方、オーストラリアの気象庁(BOM)のサイトでは、日本のように目先1時間~6時間の雨雲の動きに特化して見せるということではなく、気象予測モデルの計算結果を参照できる形を取っています(こちらのページです)。

オーストラリアの気象庁のHPでは
モデルの計算結果が参照できます















上記のサイトを見れば、6日先までの降雨の様子や気圧配置が分かります。その他の要素(気温や風など)もこのサイトから調べることができます。

このように比べてみると、何でも見せていこうというオーストラリアと、不確実性が増す中期的な予測部分は公表内容を絞っている日本という違いが明らかになってきます。


(参考)
*1:気象庁の予測モデルに関するまとめ
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/1-3-4.html