2015年2月24日火曜日

【コラム】避難指示を出した根拠を丁寧に説明して住民とコミュニケーションを図った例(三重県鈴鹿市)

こんにちは。渡邉です。

昨日のブログ(こちらです)では、避難勧告の発表に対する自治体の考え方をホームページで紹介している例を取り上げました。

今日は別のコミュニケーションの取り方として、避難に関する情報を発表した後に市から振り返りのメッセージを載せている例を紹介したいと思います。

事例として取り上げるのは三重県鈴鹿市です。

鈴鹿市は、2014年8月9日~10日の台風11号の接近を受け、避難指示を市内全域に出しました。当時は鈴鹿市を含む三重県下に大雨特別警報が出され、鈴鹿市内では鈴鹿川がはん濫危険水位を超過する予測となっていました(9日18時時点の鈴鹿川に関する洪水予報はこちら)。

以下のメッセージは避難指示の判断を行った市長による事後のメッセージです(台風が通過した3日後の8月13日付で市のホームページに掲載されている内容です(原文はこちら))。避難指示を発令するに至った当時の気象的な状況や判断根拠、市の対応状況などが記されています。

避難指示を発表した根拠と今後の検証に関する
市長からのメッセージ





























このメッセージが評価できる点は、避難指示を出したことに対して説明責任を果たそうとしている点に加え、市の人命重視の考え方を明確に伝えようとしていることです。

「避難勧告や避難指示が連発されるとオオカミ少年的に誰も信じなくなる」という議論が各所で散見されますが(例えばこちら)、今回例として取り上げたような事後のメッセージを住民に向けて丁寧に発信することで、逆に行政と住民の間に信頼感を育んでいくこともできるのではないでしょうか。

(「【日本】避難勧告などを出す時は「根拠」をどう扱っていますか?」に続く)