2015年2月2日月曜日

【コラム】天気予報がコケる時の3要素とタイムライン防災

こんにちは。渡邉です。

この話題は特集記事の中で一度触れたことがある気がするのですが、天気予報、特に雨に関する予想がコケる(当たらない)時のコケ方をまとめてみたいと思います。


「天気予報が当たらない」を分解すると?
















雨の予報が当たらないのは、「量」、「場所」、「時間」のいずれかかそれらの組み合わせで外しているからです。

■量的に当たらない時の例
・大雨になるといわれていたのに降らなかった
・あまり降らないといわれていたのに蓋を開けたら1時間に100ミリ降った など

■場所的に当たらない時の例
・降るといわれていたが別のところで降った
・予想よりも雨雲が広がって降らないといわれたところで雨となった など

■時間的に当たらない時の例
・雨の降り出しが予想よりも早くなった
・ピークは今夜すぎと予想されていたのに、実は今がピークだった など

上の図が語っているように、「量」と「場所」、「場所」と「時間」、「時間」と「量」という組み合わせで外すことや、最悪の場合は「量」「場所」「時間」のすべてで予想通りにならないこともあります。

今日はなぜこのことを再度書いたかというと、「外し方を知っている」というのは気象情報を利用する上での一つの技術と考えられるからです。

逆に、「気象予測がどのように外れるか」ということに注意を払わず、例えば今話題のタイムライン防災(事前にすべきことをリスト化して災害前後で誰が何をするのかを示した行動計画表)を気象情報に基づいてがちがちに組んでしまうと、当たらない気象情報に振り回されるだけになってしまう懸念があります。

タイムラインなどを検討するときは、気象予測の不確実性(量的・場所的・時間的なもの)は避けられないということを念頭に置いて、そのリスクをどう減らすかまで踏み込んだ計画を練っていく必要があります。

気象予測のリスクを減らすための答えはシンプルで、雨の現状と直近の予報(今後1時間の雨雲の動きなど)を気象庁の高解像度降水ナウキャストなどでしっかりと確認するというオペレーションを組み込む方法が1つ考えられます。

少なくとも気象レーダーを見ていれば、もともとの予報と現状の間のずれ(量・場所・時間的なもの)が分かります。

全体的な予報を頭に入れながら、現在起こっていることや直近の予報を踏まえて臨機応変に対応していける柔軟性が、行動計画づくりの中や実際の防災行動の中で求められます。