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【イギリス・日本】洪水リスク予報の見せ方の違い

こんにちは。渡邉です。

今日はイギリスの洪水予報に関する話題です。

イギリスではEnvironment Agency(環境庁)がこの先3日間の
洪水の危険性をインターネット上で公表しています。

以下のページからアクセスでき、
地図上でこの先3日間の洪水リスクが一目で分かる形になっています。
http://apps.environment-agency.gov.uk/flood/3days/125305.aspx

↑洪水のリスクに応じて色分けされて表示されます
Contains Environment Agency information
© Environment Agency and database right












同ページには、洪水の発生に影響を与える気象などの条件(大雨、強風、潮位等)が
サマリーとしてまとめられています。

また、図だけではなく、どの地域に洪水のリスクがあるかについて
表形式で情報提供が行われています。
1日後、2日後、3日後の洪水リスクがレベル別に表示されます
Contains Environment Agency information
© Environment Agency and database right















一方、日本にも、災害に結びつくような激しい現象が
発生する可能性のあるときに前もって(24時間から2~3日先)発表される情報があります。

気象庁が発表する「気象情報」と言われるもので、全国、地方、
都道府県(北海道と沖縄はより細かい区分)という階層で今後の見込みが発表されます。

気象情報は以下のページからアクセスできます。
アクセスすると開く画面は「全般気象情報」(全国用)なので、
「地方」や「府県」を選択すると該当地方の情報が入手できます。
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/

「全般気象情報」(気象庁ホームページより)



















気象庁の「気象情報」も、どこでどのような災害が起こりうるかを示しています。
実質的な内容は、イギリスの環境庁のウェブサイトと概ね同様と言えます。

ただし、日本の場合は洪水等の被害が予測される場合にのみ
「気象情報」が発表されるのに対し、イギリスの場合は、毎日のルーティーンとして
洪水リスクが発表されます。

また、イギリスの場合、洪水の危険性を地図上で視覚的に見せていることに加え、
洪水リスクを4つ(High、Medium、Low、Very Low)にレベル分けして伝えているなど、
非常に工夫された見せ方をしていると言えるのではないのでしょうか。