2014年11月21日金曜日

【地域の弱さを知る vol.1】雨の降りやすいところ・降りにくいところでの「大雨」

こんにちは。渡邉です。

今日のロッテルダムは久々に晴れました。ここ何日か曇り空だったので気持ちのいい日です。

さて、前回のブログで、

   大雨 × 地域の弱さ=災害

であることをお伝えしました。

今日からは特集記事の第2シリーズということで、
後者の「地域の弱さ」を知るという点にフォーカスを当てたいと思います。

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■地域の弱さをどう知るか
水害が大雨や豪雨といった外力(がいりょく)と、地域の自然条件や社会条件の脆弱性の掛け算の結果であるとすれば、目を向けるべきは外力と脆弱性の両方です。ここからは脆弱性に着目して、自分たちの住む場所の弱さをどのように知るかという点をまとめていきたいと思います。

さて、地域の弱さを知るためのアプローチの仕方はいろいろとあります。たとえば地形図といった地理的な情報を使ったり、土地利用の変遷を過去の地図と見比べて把握したりする方法が提唱されています。災害に対する地域の言い伝えといったものも手掛かりになることもあります。この特集では、「災害を与えうる雨量」に関して社会の中に散らばっている情報を手掛かりに地域の弱さを推測していきます。

■雨の降りやすいところ/降りにくいところでの「大雨」
日本の太平洋側、例えば東京などの都市で降雪があると、日本海側など雪に慣れている地域と違って雪に対する抵抗力が低い(脆弱性が高い)ので、少しの積雪で都市機能が麻痺することがあります。同じことが雨に対しても言えます。普段から雨が多い地域での日降水量100ミリと、雨が少ない地域での日降水量100ミリは地域に与えるインパクトが異なってきます。

さて、皆さんのお住まいの地域は雨の多い地域でしょうか?あるいは少ない地域でしょうか?

気象庁のホームページで参考となる情報がありますので図を引用します。これは「メッシュ平年値図」というもので、1981年から2010年という統計期間の平年値を使って推定され、作られたものです*1。

メッシュ平年値2010 降水量(年)(気象庁ホームページより)




















暖色系の色で塗られている部分が雨の比較的多い地域で、地形の影響から大雨になりやすい太平洋側の地域が該当しています(静岡、和歌山、四国南部、九州南東部、屋久島などの鹿児島の離島の一部)。降水量が多いエリアが東北地方の西部から北陸地方にかけて続くのは、冬季の雪による影響が一部寄与しているものと考えられます。

一方で、北海道のオホーツク海側や瀬戸内海に面した地域は雨が比較的少ない地域と言えます。

こうした雨量の違いは、その地域にとって災害をもたらす恐れのある「大雨」の量的な違いに結びつきます。

(続く)
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(出典)
*1:気象庁メッシュ平年値図
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/atlas.html