こんにちは。渡邉です。
何だかわかりますか?河川です。
今日はまず写真からご覧ください。
子どもたちが泥んこ遊びをしているだけのように見えますが、
実はこれ、オランダ・ロッテルダムで9月に開かれた港湾祭の展示物です。
出展者はオランダのインフラ・環境省の担当省です。
手前から水が絶え間なく流れ出ていて、奥の方に向かって行きます。
何だかわかりますか?河川です。
子どもたちは、木の枝やブロックなどを利用して水の流れを
自由に変えることができます。
水の流れる方向を変えてみます |
木で堰を作ってみます |
また、省庁の担当者が説明をしたり、質問に答えてくれたりします。
右側の人や左奥のTシャツを着ているのが担当者です |
子どもたちが遊んだ後、堤防を補修していた担当者に
質問をすると思わぬ学びがありました。
質問をすると思わぬ学びがありました。
担当者は、堤防を河川に沿って並行に並べるのではなく、
河川に突き出るように黙々と並べていました(下の写真です)。
「なぜ直線的に配置しないのか?」と聞いたところ、
オランダの堤防は実際にこうした形で作られることがあるそうです。
この方式には2点ほど利点があると聞きました。
1つは凍結対策です。
川の端の部分の流れを堤防で邪魔することにより、
川の中央の部分(写真で指をさしている部分)の流速が上がり、
凍りにくくなるとのことでした。
もう一つは堆積する土砂の対策です。
この形にすると、堤防と堤防に挟まれた部分に土砂が溜まり、
溜まったらそれを掻き出してメンテナンスをするそうです。
模型を指さしながら、「見て、早いでしょ」「ほら、ここに砂が溜まるわけ」と
教えてくれた訳です。レゴの船も流速を伝えるのに使われました。
模型というツールがあって、適切な解説を行うことができるスタッフがいると、
河川管理といったハード事業も体験的に学ぶことができると改めて気付かされました。
教えてくれた訳です。レゴの船も流速を伝えるのに使われました。
模型というツールがあって、適切な解説を行うことができるスタッフがいると、
河川管理といったハード事業も体験的に学ぶことができると改めて気付かされました。