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2014年12月15日月曜日

【無料ツールで災害対策 vol.6】テレビの気象情報を利用するときのコツ(集中豪雨編)

こんにちは。渡邉です。

トップニュースでしばしば提供される気象関連の情報に比べれば、
気象ニュースは細かな情報を提供してくれます。
なお、雨雲の動きを見るときには気象キャスターの言葉もよく聞くのが大切です。

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■気象ニュースで確認すべきこと
テレビの気象情報をうまく使うコツとして、実況や予測雨量についてつかむこととと、雨の予測映像から大雨の場所をつかむことを繰り返し述べてきました。前回のブログ(こちらです)で指摘したように、報道番組のトップニュースで気象情報が扱われる場合は、上記の2つの情報が網羅されていないことがあります。

一方、例として挙げた報道番組の後半、気象情報の部分では、大雨の可能性がある場所をある程度特定して伝えていました。番組の気象キャスターは、最新の気象レーダー上の雨雲を指しながら「現在は栃木県内で特に雨雲が発達しています」と述べた後(上の図)、今後の雨の動きを使って「この後、日付が変わるあたり、さらに雨雲が発達する予想になっています」と伝えています(下の図)。

レーダーによる実況解説 (NHK 首都圏ニュース845より)
今後の雨雲の予想 (NHK 首都圏ニュース845より)



























大雨の影響を受ける可能性のある場所は、これらの図や説明からある程度分かります。気象情報の中で雨雲の動きが紹介された場合は、強く降る場所がお住まいの地域にかからないかを見るとよいでしょう。一方で、この気象解説の中では何ミリ程度降るのかという雨量に関する情報がはっきりと伝えられていないのが欠点でした。気象キャスターのコメントは「雨雲が発達する予想になっている」というものでしたが、これだけでは具体性がないのです。

■雨雲の動きを見る際の注意点
雨雲の動きを示す予測図から地域への影響を知るとよいと訴えてきましたが、実は、ただ見るだけではなく、気象キャスターがどのように解説しているかを注意深く聞くことが併せて必要です。というのは、予測された雨量よりも激しい現象が起こり得る場合、気象キャスターが予想を口頭で上方修正することがあるからです。

以下の2つの例で見比べてみてください。題材は引き続き、同じ報道番組の気象ニュースです。

(1)雨雲の動きの予測とおりに説明している部分
「そして日付が変わって明日の朝にかけては、いったんは小康状態になりますが、明日の昼前から関東南部を中心に雨雲が発達する予想です。」
今後の雨雲の予想 (NHK 首都圏ニュース845より)

(2)雨雲の動きの予測よりも上方修正(下線部)して説明している部分
「そしてお昼過ぎから午後にかけても所々で雨が予想されて、雨の量も増える見込みです。土砂災害などにも十分な警戒が必要です。 」
今後の雨雲の予想 (NHK 首都圏ニュース845より)

(2)で引用した図をご覧いただくと、赤や黄色で表現されるような発達した雨雲があまり見受けられず、大部分が青や水色の状態です。一見すると大した雨雲ではないように見えますが、実際には局地的な大雨が起こり得る気象条件でした。このため、気象アナウンサーは、「雨の量も増える見込み」と言いながら、その雨のレベルが土砂災害を引き起こしかねない量であることを伝えています。このような伝え方をされた場合は、何らかの雨が予測されている場所(全く予測されていないところも含む)では短時間に急発達する雨に注意が必要だと認識する必要があります。

(続く)
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画像はすべて、youtubeより引用。
首都圏ニュース845(東京) - 2014年09月10日
https://m.youtube.com/watch?v=eEA_fAZ_zxA