2014年12月28日日曜日

【天気のトリビア】オーストラリアでは気象レーダーが全国をカバーしていません

こんにちは。渡邉です。

最近の特集記事で日本の気象レーダーを紹介してきました。今日はオーストラリアのレーダー画像を話題にしてみたいと思います。いつもは気象関係のコミュニケーションに関した記事を書いていますが、今日はどちらかといえばトリビア的な内容です。

オーストラリアは1つの国で大陸で、面積的には日本の国土の約20倍あります。オーストラリアをヨーロッパにそのまま持ってくると、地中海沿岸から北欧まですっぽりと入ってしまうほどの巨大さです。

ヨーロッパとオーストラリアの面積の比較*1
















この広い国土に住む人口は約2,300万人。東海岸にシドニーやメルボルン、ブリスベンといった大都市があり、西海岸には西オーストラリア州の州都であるパースがあります。下の人口密度が示された地図を見ると、ある程度限られた地域に人が住んでいることが分かります。
2010年現在の人口密度(濃い色の方が多い)*2





















少しレーダーの話題から離れますが、上の人口密度の高い部分(濃い色の部分)と年間の平均降水量(下図)を見比べてみると、降水量が比較的多いところ(青系の色のところ)に人口密度の高い都市があることが分かります。特に西海岸にあるパースが分かりやすい例だと思います。
年間の平均降水量*3

















さて、このような大きさや人口分布を持つオーストラリアという国なのですが、気象レーダーは国土全体をカバーしていません。レーダーでカバーされた所は下の図で円状になって色が変わっています。東海岸と西海岸などを除けば、まばらにレーダーが設置されていることが分かります。
各地のレーダーを合成して1つにまとめた図*4





















日本ではレーダー画像というと国土全域をカバーするもの、という既成概念があったのですが、オーストラリアは異なっていました。レーダーからも国土の広さを実感することができます。


(出典)
*1:http://www.anbg.gov.au/maps/aust-europe-map.jpg
*2:http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/Lookup/by%20Subject/1301.0~2012~Main%20Features~Geographic%20distribution%20of%20the%20population~49
*3:http://www.bom.gov.au/jsp/ncc/climate_averages/rainfall/index.jsp
*4:http://www.theweatherchaser.com/radars/australia/national-satellite