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【日本】災害情報の伝達図への一工夫

こんにちは。渡邉です。

昨日一昨日のブログで、オーストラリアやオランダの事例と比較して、日本の場合は情報の伝達経路図が好んで使われていることを述べてきました。

日本でよく見かける情報伝達図の中にもバリエーションがあり、大きく2つに分けることができます。すべての例は自治体のウェブページや広報誌からの引用で、比較的住民の目に触れやすい情報です(地域防災計画等で使われている図表からの引用ではありません)。

■パターン1:情報の流れを事細かに網羅したもの
このパターンについて、論より証拠ということで何点か紹介してみます。

秋田市の例です。

秋田市の事例(出典はこちらです)
続いて北海道八雲町の例です。

八雲町の例(こちらです)























秋田市も八雲町も着眼点はまさに情報がどの経路を伝って流れてくるかです。秋田の場合は正確を期するためにかえって複雑化した印象を受けます。

それでは別のパターンを見てみます。

■パターン2:情報の受け手を意識した書き方をしているもの
こちらも経路図の一種と言えますが、「住民はどの手段で情報を確認できるか」という視点でまとめられています。

四日市市の例(こちらです)

























情報がどう流れてくるかと、どこを見れば情報を入手できるかということも本質的には同じことを言っています。

ただ、視点を住民の行動に置き、どの手段で情報を得ることができるかというパターン2のようなまとめ方にした方がよりわかりやすい資料になっていくのではないかと思います。