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【オランダ・日本】よく見る情報の経路図に疑問を投げかけてみると?(その2)

こんにちは。渡邉です。

昨日は災害時の情報伝達経路に関心が高い日本の例と、災害の危険が高まった時に取るべき行動を軸として入手する情報を整理したオーストラリアの事例との対比を行いました(昨日の記事はこちらです)。

では、私が今住むオランダはどうか?という点が今日の話題です。

オランダ政府は危機管理情報のポータルサイト(www.crisis.nl)を用意しています。

まとめられているのは全国を網羅するサイレンの音を聞いたら何をするかという行動基準です。情報の伝達経路は出てきません。spp

ちなみにサイレンは次のような形態で、こちらの記事によると全国に約4,200箇所設置されているそうです。毎月月曜日の正午に全国一斉に吹鳴テストが行われるので、その日にちょうどオランダにいると、基本的にはどこにいてもサイレンの電子音を耳にすることになると思います。

オランダのサイレン(出典はこちら























サイレンは即時に対応する必要がある危険性が迫った時に鳴らされます。

サイレンを聞いたときの行動としては、

1.屋内に避難すること
2.窓やドアを閉めること
3.非常時の放送を担当する地域のラジオやwww.crisis.nlを見ること

の3つが主なものとして掲げられています。

サイレンを聞いたときの行動指針(こちら























さて、日本では自治体が設置した防災スピーカーなどを利用した警報システムがあり、Jアラート(全国瞬時警報システム)と呼ばれています。

このシステムの説明には・・・・

総務省消防庁が作成したJアラートの資料より(こちら
















もちろん、情報の伝達経路図が出てきます。

「情報がどう流れるか」というところがないとどうも落ち着かないのが日本、情報の経路は省略して具体的に何をすべきかという点に担当直入に焦点を当てるのがオランダやオーストラリアの方法のようです。