2015年3月11日水曜日

【オランダ】地域のリスクをインターネット上で詳細に公開している例

こんにちは。渡邉です。

このブログでも何回か取り上げた「国土交通省の新たなステージに対応した防災・減災のあり方に関する懇談会」は、2015年1月20日に「新たなステージに対応した防災・減災のあり方」という報告書を公表しました(懇談会のリンクはこちらです)。

その報告書の中では、次のような指摘がありました。

報告書P8より抜粋(報告書のリンクはこちらです)









上記の内容を要約すると、地域のリスクを分かりやすい形で住民に提供すべきであるという主張です。

ところで、この提案のモデルとなりそうな事例がオランダにありました。http://www.risicokaart.nl/というサイトで、risicokaartは「リスクマップ」という意味です。

オランダのリスクマップ(リンクはこちら






















このリスクマップのサイトで住所や郵便番号を入力すると地域の様々なリスクが地図上に表示されます。例えばロッテルダムの私の住所近辺を調べると次のような情報が入手できます。

地図上に示されたリスク(リンクはこちら















地図上の情報を地図の左上にある「!」マークを選択してクリックしていくと、さらに詳細な情報を得ることができます。また、危険な施設からの距離などを測ったり地図上に同心円状で表示したりすることが可能です。

表示されるリスクは自然災害にとどまらず、多方面にわたっています。例えば、可燃性や毒性、爆発の可能性のある物質を貯蔵・製造等している会社の所在地及びそれらの危険物質の輸送ルート、放射性物質を扱う会社の所在地、航空機や水上・陸上を含めた交通関係の事故のリスク、火災発生時に危険性が高い建物、スタジアムといった暴動の可能性がある建物、自然発生の火災が起こりやすいエリアなどが地図上にプロットされています。

表示されるリスクの概要(こちら























このマップには、国や地方政府、自治体などが持つ情報が網羅されている形になります(関連情報はこちら)。住民への情報提供の意図の他、行政当局や警察・消防といった機関の利用も意図されて設計されています(設計意図に関する説明はこちらです)。

リスク情報を地図上にまとめて見せていく際の1つの参考となる事例ではないかと思います。見やすいか見づらいかは別として、カバーするリスクの網羅性の高さは特筆に値するのではないでしょうか。