気象情報や防災情報が煩雑となって見える背景には
UsefulとUsableの未整理があるかもしれない。
情報を出す側は「これは便利(Useful)だから見てくれ、使ってくれ」と
様々な情報を盛り込む。
しかし、往往にして受け手はその情報量や情報のレベルに困惑する。
情報の利用者が使えるか(Usableか)の視点が欠けていると
そうした戸惑いが生じやすいのではないか。
UsefulとUsableは似て非なるものだ。
情報を新しく作るときには、その情報が使えるか(Usableか)のレベルで
注意深い検討があってしかるべきだろう。
また、情報の利用者に働きかけるときには、
ただ便利な(Usefulな)情報があると伝えるだけでは不十分だ。
これではUsefulとUsableの間にある溝が埋められない。
Usefulの枠組みから一歩抜け出すのが先だ。
「情報をどうすれば使えるか」(Usableになるか)を
伝えていくことこそがコミュニケーション成立の肝である。