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個々人や組織の防災対応力を向上させていく筋道


気象情報や防災情報を判断に生かすという行為は思った以上に高度なものだと思う。
気象情報や防災情報を伝えるだけで使われるとは思わない方がよい。

情報が伝えられても、「この情報は自分にとって何の意味があるか」を
受け取った側が事前に把握できていないと空回りする。


ではどうしたら気象情報や防災情報を役立ててもらえるようになるだろうか。

「気象情報や防災情報を見て判断を」と伝えるのはただの標語で
おそらく実効性はない。

それよりも次の3つの問いかけをしながら働きかけをしていく方が有効だと考える。

その1:あなたは気象災害でどのような危険がありますか?
その2:身を守るためには何をしなければならないですか?
その3:そのタイミングはどの情報で見極められると思いますか?

教えるのではなく、考えてもらうのである。
そして何の情報が役立つか気づいてもらう。

一見遠回りに見えるこうした働きかけではあるが、
個々人や組織の防災対応力を向上させていく筋道であると考えている。