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【オーストラリア】データで見る気象愛好団体のソーシャルメディアの役割と影響力

こんにちは。渡邉です。

オーストラリアに影響しているサイクロンに関係して現地の気象愛好団体South Brisbane Stormsが情報発信を続けています。

South Brisbane Stormsのフェイスブックページ
https://www.facebook.com/SevereWeatherAustralia?fref=photo

彼らが大雨の可能性を発信し始めたのが2月15日の午前7時のこの投稿です。オーストラリアなどの気象モデルの結果をもとにしながら、この2年間で最多の雨量になる可能性を伝えています。






















ここを出発点に彼らのサイクロン情報の発信が始まりました。

サイクロンの進路予想図はもちろん、暴風雨の動画、気象モデルの計算結果、レーダー画像、各地の雨量の状況などを配信しています。

こうした情報の受け手側の反応を示す非常に興味深いデータが彼らのページに投稿されていたので紹介したいと思います。下の図は2月13日~2月19日までの1週間で集まった「いいね」などの数です。

South Brisbane Stormsの
Facebookページより
























この期間に集まった彼らのフェイスブックページへの「いいね」は4,583件です。彼らの投稿はのべ120万人に届いており、前週比4,500%程度の伸びです。

また、People Engagedは「Facebookページ投稿をクリック、『いいね!』、コメント、またはシェアしたユニークユーザーの数」とのことですが(フェイスブックのこちらの定義による)、前週比3,300%増の約21万人でです。

彼らの活動の社会的な役割は2011年にクイーンズランド州やブリスベン市で起こった大規模な水害時にも注目され、連邦政府及び州政府から"Disaster Hero"というメダルが贈られましたが(詳しくはこちら)、今回のサイクロン接近による暴風雨でも市民発の重要なメディアとして機能していると考えられます。